こんにちは、システム担当の櫻井です。

先日、何のきっかけだったか忘れましたが『デュアルSIM』という言葉を目にしまして、うっすら聞いたことはあるものの特に興味もなくよく知らないレベルのものでしたが、なんでか興味を惹かれて少し調べてみました。

いわく、通話専用のSIMカードとデータ通信(動画視聴とかネットとか)専用のSIMカードの両方を1つの携帯で利用できるようにして費用を抑える、というようなものでした。

実は今年の頭に初めて大手キャリアからpovoという格安SIMに切り替えて、それまでの10,000円弱だった携帯料金が3,000円くらいにはなっていたんですよ。
どの格安SIMにもある難点の一つとしてキャリアメール(@のあとにdocomoとかauとか書いてあるメアド)が利用できなくなるというのがありますが、現在ほぼキャリアメールを使っていない自分には特にマイナスでもないし、povoはauの子会社的な感じなので電波状態的にも別に大丈夫かなと漠然と考えて切り替えました。

値段もずいぶん安くなったし電波状況的にも特に不満はなかったんですが、いつも思っていました。
20GBもぜってぇ使わねえな…と。

普段はだいたいWi-Fi環境下にいるので携帯のデータ通信はあまり使わず、実際毎月の利用量は3GB前後をうろうろしているくらいでした。これがなんとももったいなく、しかし3GBを超えるのか超えないのかというのは使っているSIM的には金額が変わる境目で、低めに設定した後に使用量を気にして使っていくっていうのも嫌だったんですよ。

で、今回このデュアルSIMとかいうのを調べた時にいろんな格安SIM会社を調べてみたら、IIJmioというブランドのeSIM(データSIM)とかいうのを利用すると4GBで月額600円とかいうプランがあるではないですか!
これ!!この量ちょうどいい!!!
しかも余ったデータ量は翌月繰り越しもできるとのことなので、もうこれを使うしかないなと。はい、なりました。

ついでに登場直後に契約していたauのpovoはpovo1.0と名前を変え、さらにpovo2.0という新形態が用意され、そっちでは基本料金0円で好きな機能を組み合わせて月額料金が組めるようになっていたので、現在のpovo1.0からpovo2.0に切り替えてこっちは電話専用にすることにしました。

最初は専用アプリで通話料無料と謳っている楽天モバイルもいいかなと思ったんですが、どうもアプリ経由では音質がよろしくない様で…。
というか、格安SIMにしてから基本的に通話はLINEoutというチャージ式のサービスを利用していて値段的には満足していたんですが、相手の環境しだいでは非通知電話になってしまったり、そもそも電話をかけるときの手順がちょっと面倒だなっていう細かい不満はあったので、やっぱり特定のアプリ経由よりもふつうに電話がかけられる方が多少コストをかけたとしても楽でいいなと気づいた次第です。

povo2.0で用意されている通話プランは5分以内の電話かけ放題が500円、時間制限なしが1,500円ということなんですが、基本的に電話をかけることがそれほど多くないのでここは500円のでも十分。というわけで、合計して1,100円(税抜)の携帯料金に変わりました。

1年前の約1/10になった…。
「日本はSIMの金額が高い、これから安くなるんだ!」というニュースを見たのは何年前だったか。大手には大手のメリットがあるのも分かりますが、その大手のメリットが必要ないという人にはここまで安く通信手段が手に入るようになったんですね。すいごいな。

ちなみに大手からpovo2.0+IIJmioのデュアルSIMに切り替えたメリット/デメリットは自分の場合は
【メリット】
・利用料金が9割ほど削れた
・データ通信量の大きな無駄がなくなった(必要なら都度追加可能)

【デメリット】
・時間帯によってデータ通信の速度が落ちる
・5G回線が利用できない
・キャリアメールが利用できない
・留守電サービスが利用できない
・各種セット割引サービスが使えない
緊急通話がかけられない

こんな感じですかね。

メリットはたぶんこの2つだけですが、そもそも安くしたくて切り替えるので十分です。
利用しているスマホの機種によってはデュアルSIMやデータSIMが利用できない場合もあるので、両方できた自分はラッキーでした。
逆にデメリットは多く、やはり大手キャリアに比べて通信速度は遅くなります。
povoのときにはそれほど悪くはならなかったようですが、IIJmioの場合は平日昼間ががっつり遅くなるというデータがあるんだとか。
まあ、普段Wi-Fi使ってるんでほぼ関係ないですが、外出てるときはちょっと調べものにタイムロスが出るくらいですかね。IIJのeSIMは5G回線が使えないのですが、これもほぼWi-Fi環境にいるので無視できるレベルです。
というかAmazonMUSICかGoogleMapかテキストサイトの読み込みしか外ではやらないから、速度はLTE(4G)で十分。

留守電サービスは人によっては致命的かなとも思いますが、自分の場合はちょっと不便かなくらいなので、まあ費用9割削減の前にはかすむレベルです。
セット割引に関しては、電気代とかネット契約とかCATVとか少し安くなりますよってあれです。

一番のネックは緊急通話がかけられないってやつなんですが、これはiPhoneを利用しつつ、音声通話不可のデータ通信専用のSIMを利用している場合というかなり限定的な状況で起こるデメリットで、どうなやiPhone側の仕組みが悪さをしているらしいです。
これについては電話をかけるときに設定を変えることで回避できるようにはなるんですが、緊急時にはそんな余裕ないのは明らかなのでどうしようかなーと思いましたが、まあ、いずれiPhone側のアップデートで何とかしてくれることを祈って飲み込みました。

建物の中の電波
外で拾った電波

ちなみにそれぞれの電波状況はこんな感じです。
ちょっと山がちなところに住んでるんですが、povoはau回線、IIJはドコモ回線なので若干得手不得手があるようです。都市部だったらたぶん両方とも電波強いんじゃないですかね。

ちなみに切り替えたのは12/11なんですが、11月末まではIIJの方でキャンペーンやってて新規登録料が1円だったみたいなんですが、それがなくなって今では3,000円…
と思ったんですが、探したらAmazonでエントリーパッケージというのが売ってるのを見つけました。
これを買うのに350円かかるんですが、登録料3,000と比べれば1割ほどなんで、これを使わない手はないですね。

※購入後にAmazonから届くメールの中だけで話を進めるとeSIMは買えないようですが、IIJの新規購入ページで『事前支払いした』→『SIMカードなし』と進み、Amazonから届いたコードを入力すれば問題なくeSIMの発行はできます。(発行手数料200円)

年間で8~9万違うって…でかくないですか。